活動記録

2014/06/11 「森の循環フォーラム 2014」について
今回は、6月11日に横浜シンポジアで開催した

『森の循環推進協議会・サポーター総会』『森の循環フォーラム 2014』

についてご紹介いたします。今回のイベントは、下記の三部構成となっています。


第一部 『森の循環推進協議会 サポーター総会』
 
第二部 『森の循環フォーラム2014』
 
第三部 『懇親会』




【第1部 森の循環推進協議会 サポーター総会】
まずは『森の循環推進協議会 サポーター総会』の様子をお伝えいたします。



開会の挨拶をサポーター会 星副会長より頂きました。


続いてサポーター会 小松会長よりご挨拶を頂きました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



退任役員へ感謝状の贈呈を行いました。平成26年4月30日をもって役員全員が退任となりました。



尚、贈呈の対象者は、副会長、理事、顧問、相談役、監事の方々です。

写真は左から柳下監事、狩浦副会長、小松会長、笠原理事です。


一年間ありがとうございました。今後もご指導・ご協力の程よろしくお願いいたします。
続いて議長の選出がありました。今回の総会では、議長を(株)ハマダ 浜田様に務めて頂きました。



また今回のサポーター総会は、会員数の過半数を超えたため、総会は成立しました。
 
続いて各担当より、議案の報告がありました。
各議案は下記の通りです。

第1号議案「平成25年度事業報告書 承認の件」
第2号議案「平成25年度収支決算報告書 承認の件」
第3号議案「平成26年度事業計画書(案) 承認の件」
第4号議案「平成26年度収支予算書(案) 承認の件」
第5号議案「平成26年度・27年度 会長・副会長・理事選任の件」
全ての議案は承認多数により、承認・可決致しました。
 
また報告事項としまして、
サポーター会規約 改正について、顧問・相談役等委託について、新入会員に関しての
説明がありました。



これらの報告事項をもちまして全ての議題が終了しました。
最後に相澤副会長より閉会のご挨拶を頂きました。



以上をもちまして、サポーター総会は無事に終了しました。
 
 
【第2部 森の循環フォーラム 2014  基調講演】
続きまして森の循環フォーラム2014が開催されました。
森の循環推進フォーラムでは、基調講演とパネルディスカッションが行われました。
 
基調講演では横浜国立大学 大学院 都市イノベーション研究院 教授 佐土原 聡様に
地球環境未来都市研究会の紹介 と 上下流連携による森林再生地域づくり」という演題にて講演を頂きました。



まずは地球環境未来都市研究会の紹介をしていただきました。

・ これからの森林と地域、人とが繋がるような活動をしている。


続いて、地球環境問題と災害の関係として、東日本大震災で起こった環境問題、
エネルギー大量消費社会の見直し、豪雨にともなう土砂ダム災害等の問題に関して説明を頂きました。

・環境と災害は近年特に密接な関係である。
・木材利用も偏って都市にて利用されていてアンバランスである。
森林が放棄されると生態系の弱体化に繋がる。
・日本は地震国なので地殻変動が起こり複合的災害が多くなる。
森林が荒れているところに地震がかさなると災害が大きくなるのが日本である。
→地域で緩和策を考えるような取組が必要。
・私達の住んでいる地域は土地があり、水があり、生物が共存している。
どの部分に問題があるのか?考えることが重要。
・トータルリスクをどう減らしていくか、素直に環境を理解し、リスクを減らしていく事が大事。
・森林とどうつきあっていくか素直に考えていき、地球環境を考える。
まずは地域の取り組みから考えていこうと活動している。
・人の社会経済環境が人口環境に影響を与え、生態系にも影響を及ぼす。
私達ができるのかは、どう建物をたてるか、どう土地活用するかなど。
・ICTプラットフォーム協同システム・地圏、水圏、気圏のシュミレーションの紹介。

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・河川水道でつながる都留~横浜(都留市→桂川→相模川→横浜水道→青葉台団地)
・富士山から横浜へつながる水(都留市→桂川→相模川→横浜水道→青葉台団地)
・神奈川流域圏は北米プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレート、
太平洋プレートの合致点にありリスクがある。
・土壌が荒れていて木の根が丸出しになっていて、山が崩れる心配がある。
・土壌が流出するという事は、湿気や雨により最初に流され、生態系の破壊につながる。
・森林植生の機能として、基盤サービス・供給サービス・調整サービス・文化的サービス
がある。
・水林植生の主な調整サービスとして、水源涵養機能・水質浄化機能がある。
・森林植生と土砂崩壊の機能的関係性(杉檜は特に崖崩れの可能性が高く、ケヤキ林など
は安定力がある。)

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最後に今回の基調講演のまとめ~新たな森の循環に向けて~として、下記の点を挙げられました。

・森林を手入れするにあたり、それぞれ個別に取り組むのではなく、様々な協力が必要に
なってくる。
・森林放棄が進むことで、土壌流出が深刻化し、水源涵養機能が低下し、がけ崩れ
リスクが増大している。
・森林の癒し機能、次の世代を担う子供の教育の場としての機能も期待される。
・新しい主体、コミュニティーの一翼を担い、中山間地域・都市域を繋ぐ重要な役割を
森の循環協議会に期待したい。
 
以上、お忙しい中、50分を超える基調講演をして頂きました。
佐土原教授ありがとうございます。
今回の基調講演から得た知識は、今後の森の循環推進協議会 サポーター会の活動の参考に致します。
 


【第2部 森の循環フォーラム 2014  パネルディスカッション】
続いて各種行政・団体の方々にパネリストとして参加して頂き、パネルディスカッションを行いました。



下記が参加して頂いたパネリストです。(左から席順)
横浜市水道局 浄水部 水源林管理所長
温井 浩徳 様
 
横浜市 温暖化対策統括本部 環境未来都市推進担当部長
吉野 議章 様
 
横浜市 建築局 公共建築部長
秋山 雅英 様
 
神奈川県 環境農政局水・緑部 森林再生課 県産木材グループ 主査
江口 友季子 様
 
農林水産省 林野庁林政部木材産業課 課長補佐
赤羽 元 様
 
山梨県森林環境部 林業振興課 木材流通・バイオマス担当 副主幹
伊藤 正彦 様
 
株式会社ジェイアール東日本建築設計事務所 設計本部 第一設計部 担当部長
稲川 清士 様
                                                                                                                      
横浜国立大学 大学院 都市イノベーション研究員 教授 
佐土原 聡 様
 
コーディネーターとして、一般社団法人 森の循環推進協議会 会長 菅沼 等に参加頂きました。
 
 
今回のパネルディスカッションの大きな3つのテーマは下記の通りです。

1.水源地の保全について
2.森林のCO2吸収機能の促進について
3.森林資源である木材の利用について

 
 
これら3つのテーマをまとめると、森の循環推進といったキーワードにいきつきます。
そこで今回のパネルディスカッションの目的は、

「どの様な問題で森の循環サイクルが廻らないのか?」
また、「現在の課題を解決が出来、森の循環サイクルと言う無形資産を次世代へ引き継げるのか?」

パネリストと会場の皆様と共に、意見交換をしながら考えました。
 
まずは、JR東日本建築 設計事務所の稲川さんより 木材利用を施した建物の事例発表、
RCと同じように扱える「木質ハイブリット集成材」に関して約10分程ご紹介を頂きました。
今後の普及への課題として

①工法の標準化、
②法規上の取り扱いの整理、
③大臣認定の一般化、
④コストの低減化

があげられるとのことです。




続いて各パネリストより本日のテーマに沿ってご意見を頂きました。

農林水産省 林野庁林政部 赤羽 様より
「木材の利用コスト低下についての見解」
「森林の持つ効用とその効果について」

 
神奈川県 環境農政局水・緑部 江口 様より、
「具体的な水源涵養機能を上げる政策について紹介」
「木材利用の用途・神奈川県内での生産量に関して」

 
横浜市 建築局 秋山 様より
「森林の持つ効用と効果・具体的方策」
「道志村の間伐材活用事業の説明」


山梨県 森林環境部 伊藤 様より
「山梨県の森林政策について」
「山梨県の森林より搬出される資源の量・体制について」

 
横浜市水道局 温井 様より
「横浜市の水源林の管理と多様な取組みについて」
「今後の道志村民有林整備についての見解」


横浜国立大学 大学院 佐土原 教授 より
「水源保全と森林資源利用に対する課題と解決についての見解」

 
横浜市 温暖化対策統括本部 吉野 様
「横浜市の温暖化対策、森林資源の保全の取組について紹介」
「カーボンオフセットの取組について」

 
また来賓の公益社団法人 神奈川県宅地建物取引業協会 副会長 山野井 正郎様からも
「公益社団法人としての環境活動の取組み」に関してお話を頂きました。
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急遽、来賓の ㈱マリオン 代表取締役 福田敬司様からも、
「事業での環境問題に関する取組み」に関してお話を頂きました。
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様々なお立場からの発表により大変有意義なパネルディスカッションとなりました。
パネリストの皆様ありがとうございます。
 
皆様からの貴重なご意見を今後の森の循環推進協議会 サポーター会の活動に取り入れていきたく思います。

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【第3部 懇親会】
無事に「森の循環推進フォーラム2014」が終了し、最後に懇親会を行いました。
司会進行は越井木材工業(株)古市部長です。

まずは、開会挨拶を一般社団法人 森の循環推進協議会 副会長越井 潤より挨拶を頂きました。



その後、森の循環フォーラム2014にもご参加頂いた来賓の3名からご挨拶を頂きました。
◇林野庁 林政部 木材産業課 課長補佐 赤羽 元様よりご挨拶


◇国立大学法人 横浜国立大学 大学院 都市イノベーション研究院 教授 佐土原 聡様よりご挨拶


◇公益社団法人 神奈川県宅地建物取引業協会 副会長 山野井 正郎様よりご挨拶


サポーター会の顧問でもある横浜市会議員 横山 正人様に乾杯のご挨拶を頂きました。


その後の歓談では、様々な業種や団体の皆様が意見交換をされたり、食事を楽しみました。
横浜シンポジアから見える海の景色を楽しんでいる方も多くいらっしゃいました。



 
引き続き、いつもご支援いただいている議員の方々よりご挨拶を頂きました
◇衆議院議員 小此木 八郎代議士の秘書 平林様



◇衆議院議員 坂井 学代議士の秘書 山田様


◇横浜市会議員 くさま 剛 様

 
しばらくの歓談の時間の後に、
サポーター会 田中副会長より閉会の挨拶を頂きました。

 
最後にサポーター会 神子沢理事の手締めにより懇親会を閉会致しました。

 

今回はサポーター総会から懇親会まで、70名を越える方々に参加を頂きました。
長時間のお付き合い有難う御座いました!!

森の循環推進協議会が2年目を迎えることが出来たのも、参加して頂いた皆様のご理解・ご協力があったおかげです。事務局でも至らない点は多々あったかと思いますが、今後も益々精進してまいります!


今後も一般社団法人 森の循環推進協議会、サポーター会をよろしく御願いします。
最後までご高覧いただき、ありがとうございました。
 
森の循環推進協議会 事務局

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