活動記録

2022/11/05 親子参加型出前山の学校開催

神奈川県内学童を対象とした、親子参加型「出前山の学校」を開催
いたしました。
今回のイベントは体育館をお借りして開催。
親子参加型の形式で、多くの方にご参加いただきました。
 
まず、木工体験ブースでは、ミニチュアイスと写真立ての2種類の内、
事前アンケートで伺っていた方の工作を楽しんでもらいました。
お子様ひとりでの制作が難しい場合や、途中で釘がうまく入らない時
は、保護者の方やスタッフと協力して制作を進めていきます。最初の
内は入りにくかった釘も、みなさんあっという間にコツを掴んで上手
に制作してくれ、体育館に釘を打つ「トントン、カンカン」という音
が鳴り響いていました。


 
 
日ごろみんなが使うお水はどこからやってくるのか?を楽しく学ぶ
ことのできる紙芝居は、ただ言葉で伝えるよりも、絵を使うことに
より目で見て理解することができるので、小さなお子様にもおすす
めです。

 
 
間伐材を使用した輪投げや、ストラックアウトでは、みんな元気
いっぱいに体を動かして体験をしてくれ、大盛況でした。
 
 
 
ろ過装置の実験では、家から持参していただいたペットボトルを
二本使用して簡易的なろ過装置を制作し、山がどのように雨水を
ろ過するのか?仕組みを学んでいきます。
カッターを使用する場面などがあるため、保護者の方にお手伝い
をお願いしながら慎重に作業を進めていきました。
ろ過装置の中には、小石や炭、落ち葉などを順番に詰めて、層を
作ることで山の地層を再現します。
できあがったろ過装置にゆっくり泥水を入れてみると・・・?
 

 
 
少しずつぽたぽたと透明な水が出てきました!
じっくり観察してみたり追加で泥水を入れてみたり、それぞれ実験
を続けている様子が伺えました。
中にはろ過がうまくいかなかったお子様もいましたが、なぜうまく
いかなかったのか?を自ら考え、
「層が足りなかったのかもしれない!層を追加してみよう!」
と言って、ろ過装置の中身を更に詰めることで、実験を成功させた
お子様もいました。
 
 
 
自然からの産物を利用して試行錯誤しながら学習することが出来た
のではないでしょうか。
幣会としてもはじめてお子様に向けて行うろ過装置制作であった為、
作業がスムーズにできるか、実際にろ過が成功するかどうかという
状況の中、みなさんがそれぞれ試行錯誤しながら真剣な表情で体験
をしてくださり、大変嬉しく思いました。

 
体験学習を終了し、最後は音楽隊の生演奏会を開催。
今回の演奏会では、木が使用されている楽器(ヴァイオリン、
ヴィオラ、チェロ)を用いて演奏していただきました。演奏会の
前に、それぞれの楽器の弦が何でできているのか?などのクイズ
を行い、みなさん口々に答えを教えてくれました。
 
そして登場した音楽隊の方々を拍手で迎え、ヨハン・ゼバスティ
アン・バッハ作曲の「G線上のアリア」の生三重奏。ゆったりと
した曲調で、みなさん真剣に聞き入っている様子でした。

 
 
次に、ピアノを習っているお子様と音楽隊の方々で「きらきら星」
のコラボレーション演奏をしていただきました。
ピアノは主に木でつくられており、蓋を開けてみると内部に木材
が使用されていることを確認することができます。ピアノ演奏の
あとに、その内部の木材をみんなで観察しました。


 
 
二曲目はお子様にもおなじみの「パプリカ」を演奏していただきま
したが、子どもたちが演奏に合わせて歌ったり踊ったりしていて、
とても可愛らしかったです。

 
 
演奏が終わり、盛大な拍手でお見送りをしましたが、アンコールの
声に音楽隊の方が応えてくださり、一曲演奏してくださいました。
ゲーム、ファイナルファンタジーよりオープニングテーマ曲の演奏
が始まると、子どもたちからは「知ってる!」といった声が聞こえ
てきます。これには親御さんも反応されていて、大人からお子様、
みなさんで楽しんでいただけたのではないでしょうか。
 
再びアンコールの声が上がりましたが、時間いっぱいだったため
本日の体験学習はこれにてすべて終了となりました。

 
 
今回の体験学習では、楽しむことは勿論のこと、子どもたち自身が
考え、学びながら体験している様子が多くみられ、充実した時間を
過ごしていただけたのではないかと思います。
三重奏についても、普段このような至近距離で演奏を聴くことので
きる機会はなかなかないと思いますので、親御さんにとっても貴重
な機会となったのではないでしょうか。
このようなイベントを通じて、普段目を向けていない箇所・物にも
木材が多く利用されていることを知っていただき、木材利用の促進
や、森林の保全についての興味や活動が広がることに繋がれば幸い
です。

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