活動記録

2015/03/06 (一社)森の循環推進協議会・サポーター会・NPO共和のもり 役員交流会 議事録
合同理事会と同日、森の循環推進協議会とNPO法人共和のもりの皆様との交流会が開催されました。
“水源林の保全”をはじめとする環境問題や、森林資源問題について取り組んできた両団体の顔合わせを兼ねた
意見交換の場では、大変意義のあるお話ばかり飛び交っておりました。
下記が会議内容の議事録となります。



             平成26年度
       次第・議事録
(一社)森の循環推進協議会・サポーター会・NPO共和のもり 役員交流会
      
   日 時      平成27年3月6日(金) 19:45~21:45(予定)
   場 所      新横浜国際ホテル 4F「セントリーズ」
   参加者    (一社)森の循環推進協議会
          →菅沼代表理事、池谷理事、越井理事代理 越井木材古市部長、田中理事、横山顧問
               サポーター会
          →星副会長、中尾理事、
         会員  (株)山喜組 秋山社長、渡辺林業 渡辺社長、山梨 1名(田中理事付き添い)
                       事務局  相沢事務局長、事務局棟本、越井木材工業㈱石本様、雪本様
               NPO共和のもり
          →井上代表、大野事務局長、富田様、
         記者 宇佐美 真様、杉山俊徳様、小坂香織様      計 20名
                                    
 
                     次   第        司会  代理越井木材古市部長、
   「本日は森の循環推進協議会の皆様とNPO法人共和のもりの皆様の意見交換ということでお邪魔
    させていただきました。私は森の循環推進協議会の顧問を仰せつかっております。
    仕事柄横浜の住環境や環境の問題について携わっておりますが、川上川下の関係から言わせて
    いただきますと、横浜は川下の恩恵を預かっている立場でございまして、川上は道志村であり、
    山梨県であり、山北町と言ったような県西部でございます。こうした川上川下がwinwinの関係を
    築いていくことが、全体の底上げに繋がるとともに、各々の豊かさの実感に伴ったまちづくりに
    繋がるのではと思っております。両者の縁を結んでいただいた杉本県会議員とともに今後とも
    お引き立ていただければありがたいと思っております。本日はよろしくお願い致します。」


                   NPO法人 共和のもり           井上代表
  「実は我々は横浜と交流を始める前に川崎市とパートナーズ協定を結んでおり、ずっと最終的に森を
   どうしていくのか、ということで模索をしておりました。そんな模索の最中に3か月ほど前新聞で
   川崎市が宮崎県と公共施設に使用する木材について“宮崎県産材を何%使用する”という協定を
   結んだということを知りました。我々が目指していたものを横取りされたような気持ちでした。
   村が限界集落になり、このままだと村が潰れてしまうという一心で10年前から取り組んでいたため
   非常にショックでした。そこで杉本県会議員に話をしたところ、菅沼会長を始め横浜の方々とお会い
   する機会をいただきました。現状は我々が村を何とかするには山を何とかすること以外に道はない
   ということにようやく地域住民が気付き、団結力が生まれ、山を何とかしようという動きが始まった
   ばかりでございます。
   横山市議のお話にもありましたが、水源林の取組について我々はかなり前から取り組んでおります。
   我々は酒匂川の水系の一役を担っており、川崎や横浜の人々の水を供給しております。
   しっかりと森づくりを行わないと良い水は供給できないということで、年に3回川崎市の人々との
   交流事業を行っております。いつかは横浜でもやりたいとずっと思っていた最中の突然の朗報に
   本日は非常に嬉しく思っております。この度は菅沼会長ありがとうございました。
   また今後はぜひ横浜市との交流を深めていきたいと思っております。皆様今後ともよろしくお願い致します。」

 
                  (一社)森の循環協議会            菅沼代表理事
  「先ほど横山市議と井上代表からのお話にありましたが、本日のご縁は横山市会議員、小松市会議員、
   国松県会議員、杉本県会議員による1つの連携によるものであると思っております。
   井上代表からのお話にもありましが、酒匂川の水につきましては横浜市が取水している水が26~27%
   ということでございます。我々森の循環推進協議会は5年前から大阪の越井木材の越井社長はじめ、
   池谷副会長も含めて横浜市の水源、明治から脈々と続いている水源の代表格である道志村の間伐材を利用する
   ということが実は発祥であります。
   しかしながら相模川流域の道志村の取水量は横浜市全体からするとだいたい8%前後と言われております。
   杉本県会議員から「26~27%は実は酒匂川から取水している」という話を聞いたとき、神奈川県内の
   村やまち、また上流部の自治体とのコネクションは全くありませんでした。
   そのような観点から道志村、山北の酒匂川の上流である共和地区の共和のもりの皆様、そして山梨県の田中副会長
   をはじめとするわれわれ森の循環推進協議会のメンバーが本日一堂に会したことは非常に意義のある時間になる
   のではないかと思っております。
   本日は歓談をしながら3つのテーマについて意見交換を出来ればと思っております。本日を起点として、まずは
   横浜の水源、神奈川の県内の山北、そして同じく水源の山梨の水源の部分に活動が広がっていけばと思って
   おります。本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。」


                  サポーター会           星副会長 
  「本日選挙活動のため欠席の小松会長の変わりにご挨拶させていただきます。本日は先ほどの横山市議を始め、
   井上代表、菅沼代表理事のお話が全てでございます。本日は皆様で意見を交換していただければと思って
   おります。森の循環ということは非常に長いスパンのお話でございます。
   未来のために、子どもたちのために、ということも含めて本日は長いスパンのスタートでございます。
   ご意見をいろいろいただきましてご審議いただければと思います。本日はよろしくお願い致します。」  


 2.出席者 自己紹介                            

 3.乾杯 のご発声・挨拶         (一社)森の循環協議会    田中理事
  「神奈川、横浜、山梨と様々なご縁をいただき本日この場でご挨拶と乾杯を取らせていただいております。
   今後菅沼会長と共和のもりの井上理事の熱い思いとこの会がますます発展するよう頑張ってまいりたいと
   思っております。本日はよろしくお願い致します。」


 4.歓談・意見交換          
  ①「山北の現状について」     NPO法人 共和のもり  大野事務局長より
   NPO法人共和の森の活動方針3つの柱
   以上3つの方針をもとにH24年にNPO法人共和の森を設立。
   山に特化した事業を行政思考ではなく、町の役場より先を行った活動を行っている。


  ②「共和地区林道と策動&モノレールについて」 井上理事長   秋山社長
   井上理事長 
   共和地区の木材価格 50円/本、売れば赤字になる。
   今ある木を伐らないと対策することもできない。木を伐ったあとの使用方法として木製フェンスの話を聞いた。
   本来の水源林を取り戻すための山づくりには行政を待っていてもダメ、自分たちでやろうということで
   立ち上がった。横浜川崎にきれいな水供給するには、山がきれいな水を作ることが必要。
   山を変えていくことが必要。
   山づくりの9割の力を注ぐことになる林道作りが、タイミングンに恵まれ、他の人の手によって作成された。
   それにより、50円/本の木でも引っ張り出して、何かに使う、ということが考えられる。


   秋山社長
   関東から中部にかけては山が急なため、林道を作ると山の地面の崩壊につながり、次の蘇生が出来ない。
   そこで関東から中部では策動を使用している。
   モノレールは運搬効率が悪いので間伐材などの小規模なもののみに使用している。


  ③「伐採、原木引き揚げ方法について」  渡辺社長
   引き揚げに重機を使うかは現場を見てからの判断になる。

  ④「木質フェンス事業化について」   ※パワーポイント  協議会 中尾理事より
   理事会議事録に同じ
    追記)仮囲いの不燃性能について
       法規上の決まりはおそらくないが、場合によっては必要と判断されることもあるかもしれない。


 5.3月7日山北町共和地区視察スケジュール確認

 6.閉会挨拶                  オブザーバー (有) 山喜組 社長  秋山 幸男氏
   「本日はありがとうございます。開始から様々な意見がありまして、大変有意義な時間でございました。
    山は物理的な山ではないはずでございます。精神的な効果、というものが日本人の心には非常に多く
    あるはずでございます。いわゆるわびさび、これは自然を相手に出来た言葉でございます。
    和歌の世界においても山について多く詠まれております。これはやはり美しい山だから歌を詠んだのだと
    思います。
    そういう山をこれからも残していかなければならないのが我々の責務ではないかと感じております。
    皆様のお力添えをいただいて美しい風土をこれから作っていきたいと思っております。
    今後ともよろしくお願い致します。」


 7.散会                                         以 上

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