2024/08/23 | 8月23日山の学校 |
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夏休み期間ということもあってか、少々道は混んでいたようですが無事到着。
まず最初に小径木の伐倒体験を行いました。
チョークで描かれた通りに切り口を作り、ロープを引っ張ると倒れる仕組み
です。小径木といえど簡単には倒すことができないので、みんなで力を合わ
せてロープをぐいぐい引っ張ります。
そうすると、引っ張られて徐々に傾いてきた小径木が周囲の木々に当たりな
がら、バリバリという音と共に地面に倒れます。
次は大径木の間伐見学です。
こちらはノコギリではなくチェーンソーで切り口を入れていく必要がある為、
現地の山のスタッフが行います。木を倒す方向を確認しながら切り口を入れ
ていく、プロのなせる技です。
チェーンソーで切れ込みを入れ終えると、ミシミシという音がしたと同時に
ゆっくりと木が倒れていきます。床に木が着地するとドーンという音が山に
響き、山全体が振動します。山からの振動が全身に伝わる感覚は、迫力満点
です。
切ったあとの切り株は何十年と成長してきた記録である年輪をみんなで見て、
触って、観察しました。
その後は山を少し下り、午後の食育体験で使用する薪を自分たちで割る体験
をします。足元に気をつけながら沢山の薪を割りました。
その薪を持って次の体験場所へと移動します。
午後の体験はみなもと体験館で行いました。ここでは自分たちで野菜を収穫
し、自分たちが割った薪を使って火を起こして調理して食べることで食育を
交えた体験をすることができます。
また食後は木工体験を行い、各自好きな木工作を制作し持ち帰ることができ
ます。今回3種類の中から好きなものを選び制作してもらいました。
山の産物を活用し山の恵をいただく、食のサイクルや木材の利用促進を楽し
く学ぶことができる内容です。
今回は夏の味覚であるとうもろこしと、さつま芋を収穫しました。土に触れ、
野菜を収穫し、収穫した野菜は自分たちで食べるための下準備を行います。
特に、夏の台風に打ち勝ち強く育ったとうもろこしは、とても美味しかった
ようです。
年によっては鹿に食べられてしまうこともあるそうで、食材がすぐ側にある
こと、いつでも手に入ることが当たり前ではないことを改めて感じさせられ
ます。
お昼ご飯はうどんを打ち、みんなで流しうどんをしました。
たくさん動いたあとに外でみんなで食べる流しうどんは格別の美味しさ!
その後は木工体験です。
同じものを制作していても、飾り付けなどで個性が出ますね。子どもたちの
真剣な表情から、集中している雰囲気が読み取れます。
同行の先生方も真剣な表情です。
自分で選んだ木工作を自分の力で作り上げる。自主性も育まれる一日となった
のではないでしょうか。
できた作品は大切にお家に持ち帰っていただきます。
日頃の生活から森林の保全を体感することはなかなか難しいことかと思います
が、これらの体験や木工作品をきっかけに、ご家族の中で森林保全について、
話されるきっかけとなれば嬉しいです。