活動記録

2024/05/19 5月19日山の学校開催
令和6年5月19日に山梨県道志村にて日帰り山の学校を開催いたしました。
今回は、水源地保全活動に興味をもっているという一般の親子さんと大人の
方々にご参加いただきました。
 
現地へ到着し、早速ヘルメットと軍手を装着して山の中に入っていきます。
5月の山中は涼しく、まだ虫も少ない時期で空気も澄んでいるような感覚を
受けました。

 
足元は草や木の枝が多く、多少整備されているとはいえ、慣れない人が歩く
と足をとられそうになります。切り株や傾斜に気を付けながら慎重に山の中
に入っていき、まずは小径木の伐採体験を行いました。現地の林業従事者の
方にレクチャーを受けながら、みんなで交代して切れ込みを入れていきます。
切り込みを入れたら小径木に括りつけられたロープを引っ張って倒します。
 
 
倒れる方向が計算されていて、切込みをいれたところその通りに倒れました!
交代の待ち時間の間にも、参加者の方は各々木を触ってみたり切ってみたりと、
それぞれが自然に興味をもって自分ならではの楽しみ方をしているのが印象的
です。
 
 
 
 
その後は大径木の伐倒作業を見学しました。想定外の地響きに皆さん驚愕の
声。これは、なかなかできない体験です。凄まじい振動と印象が心身に深く
刻まれ残ったのではないでしょうか。

 
そのまま次は山の更に奥へと進んでいき、植樹体験を行いました。過去
に別の参加者さんたちが植えた木も、元気に成長していました。
木を伐り、また新たな苗木を植え、切り倒した木は活用していく・・・
そのような森林循環サイクルを直に学びながら、山の空気や土の感触を
楽しむことができました。


 
その後は薪割り体験を行い、このあとの昼食で使用する薪をみんなで割って
確保しました。大きな木を使いやすい大きさになるまで一生懸命割っていき
ます。イメージとは違いかなりの力が必要で、なかなか一筋縄ではいきませ
ん。昔は日々火力を得るのにこういった重労働を毎日行っていたのだと思う
と、便利な世の中により一層感謝しなければいけないなという気持ちが生ま
れます。

 
 
その後は山を後にするためくだっていった一行ですが、なんとご近所の方が
お声がけくださり、自作の焼き物を焼いているという作業場を見学させてく
れました。
 
 
焼く際はかなり時間がかかるそうで、夜通し寝ずに火の番をすることもあるそ
うです。今回全員に手作りのお箸置きをお土産にと頂戴しました。
思わぬお土産に皆さん喜んでおられました。
 
 
その後はみなもと体験館へ移動し、うどん打ちチームとじゃが芋堀りチーム
に分かれてそれぞれ昼食の準備に取り掛かります。山の畑に育ったじゃが芋
を自分たちで収穫し、それを濡れた新聞紙→アルミホイルの順で包んで焼い
ている間に、作ったうどんを流しうどんにして食べました。
みんなで外で食べる流しうどんは格別ですね。
その後、焼きあがったお芋もみんなで美味しくいただきました。
 
 
 

 

 
食事が終わると最後は木工体験です。それぞれ作ってみたいものを決めて
制作を進めます。木工作は各自個性の出る体験で、参考とする作品から選
んで制作したり、自分で作りたいものを作ったり、木の種類や香りを感じ
ながら、大人から子どもまで試行錯誤しながら創作することができます。
中にはオリジナリティあふれる剣を作っている参加者の方もいらっしゃい
ました。
 
 
  
 
今回は山の学校だけでなく、山から広がる交流の輪、また山からの恩恵を受
け取り実感することができた回であったと思います。暮らしやすい環境の裏
にはどのような背景が広がっているのか?今一度考えながら日々を大切に過
ごしていきたいものですね。

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