活動記録

2021/11 横浜市有水源林 道志村撮影
令和3年11月中頃、山梨県南留郡道志村の撮影へ行ってきました。
当協議会のある横浜市から山梨県まで、進めば進むほど豊かな自然
が我々を迎えてくれました。
紅葉は少しずつ終わりを迎えようとしていましたが、青空に映える
黄・赤・緑の葉の色々が美しかったです。葉の落ちた木も多くあり
ましたが、冬の準備をしているようで趣があります。
 
 
 


 
まずは道志村で木工製作をされている方と一緒に山の中へ行きまし
た。
 
木々を観察すると、下の方の枝は綺麗に切られていました。
私自身幼いころからのイメージで、山の木々は何もしなくても育つ
ものと思っていましたが、実際は簡単には手の届かないところまで
丁寧な手入れが施されており、自然と共存してきた人間の歴史を感
じます。山や木を守りながら木の恵みをもたらしてくださる従事者
の方々へより一層の感謝の気持ちが溢れました。


 
観察の後は、木の伐採の見学です。
くさびを打ち込む“トン トン トン”という音が静かな山中に高く
響き渡り心地良い一方、“メキメキメキ”と木が倒れようとする音は
緊張を生みます。そして、ついに木が倒れた瞬間、今までに感じた
事のない振動が体を揺らし、大きな恵みを頂いていることを改めて
感じさせます。
 


その後は、横浜市の水源地で実際に横浜市が管理をしている道志村
水源林に行きました。


 
流れていたのは美しく澄んだ水です。この水は、横浜市の海にまで
流れていきますが、これほどまでに力強く、長い旅路を経てやって
くるのだと感動します。
 
川沿いを歩くと、川の流れる音と落ち葉を踏む音が心地よく響いて
いました。


 
こちらは、これまでの山の学校でも使用している教室です。
新型感染症の影響で開催が難しかった山の学校。教室も少し寂しく
見えます。今後また開催できることを願うばかりです。
 
最後に、道志村にて伐採された木による焚火を行いました。
パチパチという木の燃える音や、澄んで冴えた空気を柔らかくする
ぬくもりと木の香り、画面にあふれる現代社会に疲れた目を癒す赤
とオレンジの柔らかい炎。
その全てに身体を預けると、心が穏やかになります。

 
今回の視察を通じて、自然がもたらす恵みを強く感じました。
それらの恵みを感じられるのは、自然の中で産業を営む方々のおかげ
です。
デジタル化の進む社会ではありますが、自然の素晴らしさに触れ、古
くから営まれてきた産業を知り、守ることの必要性を強く感じます。
まずは資源を大切にすることから、今一度生活を振り返りたいと思う
一日でした。
 

ページトップ